夢の紙芝居
私には、老後の夢が2つある。
一つは、喫茶★智を併設した事務所を建てること。
もう一つは、現役引退した後の
「知財紙芝居®」の全国遊説。
どちらも、まだまだ先のコトだと思っていた。
ところが、思いがけず、二つ目の夢が
実現に向けて大きく一歩踏み出した!!
ある地域の知財教育に
講師として推薦されたのだ。
これにはビックリ!!
というのも、普通
大きな講演会の講師と言えば大きな事務所の有名な先生と
相場が決まっているからだ。
ところが、最近の知財ブームのおかげか
私のところにも
キチンとした「仕事」としての依頼が来たのである!!
しかも“紙芝居で御願いします。”と。
私が企業に入社した17年前には
知財教育に(図面以外の)イラストが入るなど
あまり例が無かった。
入社、2,3年目になり
後輩に知財教育を行う立場になったとき
ふと思った。
そして
たった一人の新入生のために作った
手書きの紙芝居。
初めは、上司に叱られはしないかと
ビクビクものだった。
けれども
意外にもおもしろがられて
全社教育等でも取り入れて貰えるようになり
以来、私の知財教育には
字よりも絵の方が多くなってしまった。
2002年の開業当時から
“企業内の、比較的知財の意識の高い層
に受け入れられたのだから
今まで知財になじみの薄かった一般のかたがたには
より一層、わかり易さが求められるのでは?“
という確信はあった。
しかし、今まで
知財教育と言えば、比較的
“お客様へのサービスの一環(無料)”
という風潮が強かった知財業界。
“紙芝居”だけで、お金を頂こうなんて
夢のまた夢である。
“知財紙芝居”全国遊説という老後の夢は
半分は、実現不可能な野望だと思っていた。
それだけに
今回の推薦は、本当に嬉しかった。
しかも
普通に自分で売り込みをかけても
門前払いになりそうな企業からのオファーである。
(始めは、いたずらメールかと思った。)
60歳になる頃には・・・・
と密かに温めていた構想が
30代(ギリギリ・・・(;^_^A))にして
早くも実現だわ~!?
と有頂天の私。
それからは大変である。
★ 前々から欲しいと思っていた
紙芝居遊説専用のノートパソコン。
パワーポイントが使えて
薄くて軽くてしかも高性能。
これがあれば、出張先で
CDと会場のパソコンの相性が悪く
講義の前に
“あれ?あれ?・・・・皆様、準備が整うまで
しばらくお待ち下さい。”
なんてことも起こらない。
もう少し、講演日が近くなってから
最新のパソコンを買おう!!
と、一人ニヤつく毎日。
★ 今回は、特許や実用新案以外にも
意匠・商標の講義があるから
意匠や商標バージョンの紙芝居も作らなくっちゃ~!!
紙芝居に使う 五・七・五の俳句作りにも
熱が入る。
★ そして心は最早○○の地へ・・・・
ところが…………。
実は残念なコトに
この話は、構想半ばにして潰えてしまった。
あぁ~残念、無念!!
なまじその予定されていた地域が
素敵な土地柄だっただけに
さすがの私も
一週間くらい立ち直れなかった(^^;;
しかし、これはやはり
老後の夢を実現するには
私はまだまだ青い
という神様の思し召しなのであろう。
今は怠りなく
日々の業務に精進すべき時だと
悟った次第である。
尚、この事件(?)には
とても嬉しい落ちがついている。
この話を最初に持ちかけてきて下さったかたが
こう言って下さったのだ。
“私は、○○(地域)のかたがたに
是非、先生の紙芝居を見て貰いたい。
だから、もしも今後
○○地域から、直接、講師の依頼が来たら、
私達のことは気にせず請けて下さい!!”
いい出逢い=人生の幸せ
と思う
今日この頃である。
たとえ
商標出願
「知財紙芝居」(登録商標!)
だけが残ってしまったとしても…。
(注:勿論、弊所も、地域貢献や顧客サービスとして
無料の講演会も行っている。)