スタバな私・・・開業一周年を迎えて

2003/04/02  開業物語 

スタバな私

上司や先輩後輩に守られて 13年間ずっと企業内で育った私が
特にこれといった仕事のアテもなく 突然開業して はや一年。
周りはもちろん心配して下さったが、
一番心配したのは 何を隠そう私自身である。
長年 企業の知的財産部門で働いてきた・・・という自負はあったものの
仕事を取ってこられるかどうかは、全く別問題。
実際 開業当初に多くのかたから頂いた激励は 殆どが以下のようなものである。
”頑張ってね~!応援しているよ~! 気持ちだけだけどね~!
(注;でも この”気持ちだけ~”の電話でも、とても嬉しい。
今までたくさんの人に囲まれて 和気あいあいと働いてきたのが
突然の一人ぼっち・・・・。
極端な話 開業当初は 勧誘電話ですら嬉しいのだ。)

とは言え 焦ってみても始まらない。
仕事が来るまで いっそのこと しばらく
スターバックス(登録商標!)コーヒーで アルバイトでもしようか?
・・・当時は、真剣に考えていたものである。
以下のような真面目な理由からだ。

一.なまった体を鍛え直す!(注1)
一.接客から 客商売のノウハウを学べ!(注2)
一.お客様に 美味しいお茶を出したい!(注3)

※注1:弁理士試験に挑戦中の5年間珈琲一杯で喫茶店に数時間根を生やして勉強していた私は(→ 合格体験記 参照)”ああ・・・・早くこんな不健康な生活を終えて このお姉さん達(ウェイトレスさん)のように体を動かして生き生きと健康的に働きたい~!”とずっと思っていたのである。

※注2:スタバ・CEOの書かれた「スターバックス物語」を愛読している私。”この企業に勤める人は アルバイトスタッフであっても 一人一人が会社を支えるオーナーである”・・・という話にとても感銘を受け、その接客サービスノウハウからは、学ぶモノが多い筈では・・・・と常々考えている。

※注3:弁護士事務所を尋ねる人と同様に 特許事務所を訪れるお客様の大部分が大なり小なり仕事上のトラブルや悩み等をかかえておられる。そういうお客様にまずは美味しいお茶を飲んでリラックスして頂き 更に仕事内容で期待にお応えすることで 帰る時には 幸せな気持ちになって欲しい・・・。

スタバな私

いらっしゃいませ~!

しかし この一年を振り返ってみると
有り難いことに
自分で考えていた以上に 色々な仕事にチャレンジさせて頂くことができた。

本も書いた!(→著書の頁参照。・・・と言ってもウン十分の一ほど、お手伝いしただけ ・・・)
講演会もした!(特許の紙芝居をした 。最前列の有名な弁理士さんが呆気にとられていらした)
北は北海道から南は九州までのお客様とお仕事をした!(あいだの「本州」は・・・・。内緒!)
外国(欧・米)にも出願した!
海外出張(中国・韓国)もした!(→特許庁訪問記はこちら!
そして・・・・HPも作った!!

という訳で
初めは赤字だろうから スタバでバイトでも
・・・・なぁんて悲惨な資金計画を立てていたが
お客として 月に何度かは
スターバックス・ラテを飲みに行けるようになった。

それでも いつの日か
1階; ”喫茶TOMO” / 2階; ”智@PAT”
という複合施設(注4)を作ることを夢見つつ
相変わらず
笑顔のスタッフ(店員さん)に憧れのまなざしを向ける今日この頃である。

※注4:ある米国特許弁護士さん曰く「それはビジネスモデル特許を取っておくべきだ!」しかしまだ実施例が・・・。(発明の効果)
①美味しいお茶を飲んでくつろいで頂くことで より良いアイデアを引き出せる。
②お客様と一緒に 仕事中に お茶が飲める。
③趣味で集めているティーカップを経費で買える!?)


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