わらしべ小者

2006/11/11  智@PAT日記 

昔から、引きが強いことで有名だった。

予備校の食堂のおじさんが握っていた
まかない」のおにぎり。

浪人生仲間は、皆、チラ見。
一方の私は、本能に正直に、じーーっつと凝視。

その結果
一言も発する事無く
見事、一人だけ、ゲット!!
(勿論タダ)

わらしべ小者

当時のあだ名
「眼力(ganriki)」

宝くじで大当たりを出すといったような
一打逆転!的な引きでは無い。

あくまでも、地道な引きである。

しかし、約20年経った今も
わらしべ長者・・・とは言えないまでも
わらしべ小者・・・くらいには
運をたぐり寄せているようだ。

わらしべ小者

きっかけは、ホームステイ

学生時代に、夏休みの1ヶ月
米国にホームステイした。

その後も文通を続けたものの
互いに引越,結婚等をするうちに音信不通に。

わらしべ小者

神様への手紙

そして、約17年。

特許事務所を開設し
孤軍奮闘で欧米等にも特許出願をする日々の中
米国の友人に、御礼を言いたいと感じるように。

今、海外の仕事を「度胸」でこなせているのは
素晴らしいホストファミリーによって
外国に対する強い親近感を持てるようになったお陰。

どうしても、再び、彼等に会いたい!!

…さて
私と歳の近い友人は、既に結婚。
住所も、勤め先も分からない。
実家も引っ越している。
一体、どうやって調べたら良いのか??

そこで、取り出したるは
十数年前の結婚式の招待状。

あった!!
教会の名前が…!!

インターネットで、その教会の住所をサクサク検索。
神父さん宛に、手紙を書いた。

We love USAWe love my friendsPlease tell me their addresses!!”

わらしべ小者

手紙を送って、一週間程度たった頃。
双子の姉本人からの電子メールが…!!

そして、私達はメル友になった。

神様ありがとう!!

涙の再会

電子メールによる交流が復活して約半年。

ある団体の主催する講習会の案内のビラを貰った。

“オプション:米国研修・有”

おおっ!!これで、堂々と米国に行ける!?

…という訳で、結構な金額のする講習会に参加。

米国研修の帰りに、ちゃっかり友人宅も経由した事は
言うまでも無い…\(-o-)ノ

わらしべ小者

新たな出逢い

そんな不純な動機で臨んだ講習会であるが
ここで、色々な人脈を持つことになる。

ある素敵な女性と出会い
ファッションの師と仰ぐように。
(注:路線が違うので、決して真似はできない。単なる憧れ。)

わらしべ小者

師匠に推されて…

講習会も終わりに近づいた頃
その師匠に、ある仕事を紹介される。

採用される自信は無かったが
彼女に推薦されたことが嬉しくて、その話に乗った。

わらしべ小者

ところが、ラッキーな事に
その年から、選考基準が変更
私の専門分野に有利な状況に…。

運良く、採用!!\(*^_^*)/

そして、その仕事に関連した交流会で
更に意外な出逢いをすることになる。

先に言ってよ~! ヽ(・_・;)ノ

“弁理士さんですか~。大変な仕事ですよね。”

特許の仕事をこの上なく愛する私に
そのような社交辞令を言うとは
飛んで火に入る夏の虫である。

“いや~…特にバイオは大変で…。日々修行ですよ~。
××××○○○○△△△△”
(得意になって苦労を語ること、十数分)

そうして、楽しく歓談(!?)した後
相手の方が笑顔でおっしゃった。

“イヤ~実は私も
昔はこういう仕事をしてまして”
(=私より詳しい!)

ひー!!!W(°0°)W

喜びは分かち合えっ!?

それから一年ばかり経った頃。

ある、悩んでいた事案が
見事 拒絶理由を克服して登録になった。

苦労しただけに
嬉しくて 嬉しくて
誰かに言いたくてタマラナイ!!

わらしべ小者

かといって、誰彼無く言える話でも無い。

すると、良い人物に思い当たった。

一年前の懇親会の際
“実はあなたの方が詳しいのね”
拒絶対応の一般論について
ちょっとしたディスカッションをした。

上記の拒絶対応の際に
その時に得たヒントが
役に立ったことを思い出したのである。

そこで、御礼にかこつけて
喜びを分かち合って貰おう
一年ぶりにメールを…。

奇遇な事に、丁度、ある仕事で
弁理士を捜しておられたとか。

知財について語り合える知人との
交流を大切にする目的に過ぎなかったが
意外な所から、新たなご縁ができた訳である。

わらしべ小者

こうして考えて見ると、“アメリカ行きたさ”に始まり
(直接の仕事関係であるか否かを問わず)
出会った素敵な人々とのご縁
を大切にしているうちに
自分でも思っても見なかった展開を引き寄せているようである。

後日談:2007.1.6更新

縁が縁呼ぶ・・・・

そして、この新たなご縁で拡がった人脈が
更に、事務所設立以来の「夢」に結びつくことに!!
「知財紙芝居®」の引き合いが増えてきたのである。

「知財紙芝居®」の会場で
更なる素晴らしい出逢い
があることを夢見つつ
紙芝居のネタ作りに明け暮れた
2007年のお正月であった。


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