米国西海岸訪問記
バイオインキュベーションを支える人々(inサンフランシスコ)
米国のバイオクラスターは現在
サンフランシスコ
サンディエゴ
そして
ボストン
の3つだそうです。
今回は、そのうちサンフランシスコとサンディエゴの
2箇所を訪問して参りました。
訪問記の第一弾はまずサンフランシスコの
バイオインキュベーション
サンフランシスコのSan Jose(サンノゼと読む。サンジョゼではありません!)
と言うところに
バイオインキュベーション施設がありました。
ここは、Woman Technology Clusterという
アドバイザーチームとして定評のある女性団体が
バックアップ・ノウハウ提供しているそうです。
このように↑実験台や机等の設備もかなり整っており
ソフト支援も込み
それをTOTALで考えると家賃は安いようで、しかも
海外からの入居もOK!!
その大きな理由としては
ライフサイエンス(バイオ等)技術は
国ごとの境目が無くなってきているため
San Joseだけで閉じてしまわず
世界的な大きな流れの中の一部になりたい
というものでした。
さすが心の広いアメリカ!
と思いました。
但し、よくよく伺ってみると
さすがに入居するには相当審査が厳しく
特に、IP(Intelectual Property=つまり特許等)
の問題が問われます。
基本技術の特許をちゃんと自分で取っているか
(あるいは特許権者からのライセンスをキチンと取り付けているか)
取り付けている場合でも
その証拠(契約書等)までキッチリ見られるとのことです。
そして、scienceアドバイザーは勿論のこと
businessアドバイザーがキチンといるか?
(儲かるマネジメントができる人がいるか)
も、問われるようです。
これは他の訪問先Law Farmでも
“Bio Venture成功の鍵は
シーズよりマネジメント”
と言われていたことと同じだと思いました。
(注;勿論、シーズあってのベンチャーです。
但し、ビジネスとして成功できるかは
やはりマネジメントにかかっている・・・
と言えそうです。)
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そしてこのインキュベーションのソフト支援としては
①CEO(ベンチャー支援の成功体験者)との1:1のコーチング(2時間)
②ボランティア団体からなるメンター(ここの地域だけで400人!)
からの定期的なアドバイス
を無料で受けられるというものです。
ボランティアと言うと、つい
退職したベテランのかたばかりを想像しがちです。
確かにベテランの方の意見も大変重要ですが
一年一昔の今のバイオ業界では
よりフレッシュなアドバイスが求められ
このアドバイスはトレンドに合っているのかしら?
という心配もしがちです。
しかしそこは
ベンチャーの歴史の長い米国のコト。
若くして成功・引退した人も多く
そういった人がメンターとなっている例も多いそうです。
人生 イロイロ
メンターも イロイロ…
Bioベンチャー自体が、まだまだ“これから”
と言われている日本。
メンターだけではなく、①のCEOつまり
“ベンチャーを成功に導いたコトのある経験者”
の登場には、まだまだ日を待たねばなりません。
自分がそういうアドバイザーになれたら良いのですが
まだまだ勉強することばかりです(;^_^A